今年は、日越外交関係樹立50周年の年に当たります。そして、ベトナム戦争終結48周年でもあります。
55年前私は、国費留学生として日本にやって来ました、やがて戦争は激化し、私は、日本で反戦運動の学生活動家となりました。その頃の日本は、まだ戦争体験者が現役世代だったこともあり、世界1の大国アメリカが、アジアの小さな国ベトナムに多くの兵力と爆弾で攻撃することに、市民から反戦運動が起こりました。誰がリーダーというのでもなく、普通の市民が自主的に反戦デモに参加し平和のために戦争勢力と闘ったのです。いまでは考えられない時代です。現代社会の市民のあり方を学習しました。
私の昔からの友人で、当時学生の反戦運動に参加した中野康雄さん。今年、写真記録集「市民がベトナム戦争と闘った」の出版に携わりました。今30年ぶりに、家族友人とベトナムを訪れています。戦争博物館や街中の市場、歴史遺産となったフエやダナンのリゾートを巡り、大きく変わったベトナムを体感しています。当時の話は尽きません。
先日、ミントランガーデンにたくさんのひまわりが送られてきました。いつの時代も、花は平和の象徴です。中野さんに同行した81歳の友人は「世界中から戦争がなくなってこそ真の平和だと言えると思います。」と語りました。今も、世界のあちこちで戦争や紛争が絶えません。安全な地に住んでいる我々は、今何ができるのでしょうか?
ひまわりの花は、イタリアの有名な映画『ひまわり』を思い出します。戦争の悲劇は、戦いが終わった後も長く人々を苦しめます。
ひまわりの花を見て、平和について考えます。